2025年6月21日(土)、埼玉県比企郡嵐山町にある国立女性教育会館「お茶室」にて、
比企の自然と文化を五感で味わうイベントが開催されました。
比企丘陵の五感をひらく午後──確かに記憶に残るこの集いには、
雨をめぐる祈りとアート、そして香りと対話が静かに流れていました。
🌿会場:国立女性教育会館「お茶室」
会場となったのは、緑豊かな庭をのぞむ茶室空間。
障子越しのやわらかな光と、季節の草花が迎えてくれました。
🎶演奏:小林三悠「雨水祈水」
箏による即興演奏が、静かに場を満たします。
比企丘陵の稲作文化に根ざした記憶を音にする、祈りの旋律。
耳を澄ますうちに、
空から滴る水と大地が出会う風景が、そっと立ち上がりました。
演奏の終盤には、
会場に用意された民族打楽器や鈴などを参加者が自由に手に取り、
小林さんの音とともに音の輪をつくるセッションも行われました。
初めて出会った人同士が、言葉を交わすより前に、
音でつながる不思議な瞬間。
それもまた、ひとつの「祈り」のかたちだったのかもしれません。
🎨絵画と対話:楊英美
壁に飾られた絵画を前に、
「ただ、そこに在る」時間を共有する試み。
観賞の後、ひとりひとりが感じた断片を、
「つぶやき」としてことばにしてゆく。
言葉にならないものに、少しだけ触れる静かな対話でした。
🧴香り体験:木村京子「雨乞いの香り」
比企に伝わる“雨の願い”をテーマに、
精油をつかった香りの再現と体感の時間を設けました。
※香の構成と背景ストーリーの詳細は、こちらのnoteでも紹介しています:
🔗 「雨乞いの香り」remix 2025制作ストーリー(note)
🌳お庭で散策 & 🍵ハーブティータイム
後半は、お茶室の外へ。
梅雨の晴れ間にそよぐ風を感じながら、庭をゆっくりと歩き、
別棟でも飾られた楊さんの作品を鑑賞しました。
再びお茶室に戻り、ハーブをブレンドした「晴茶」や「澄茶」でひと息。
参加者同士が今日の感想や、各自の活動をシェアする時間もありました。
午後のひとときが、静かに閉じていきました。
☁️それぞれの感性がふれあう、ちいさな交差点として
今回のイベントは、
感性の“共鳴点”としての場づくりをめざした実験でもありました。
- 芸術と自然
- 香りと祈り
- 個と場、土地と記憶
それぞれが交わる“波打ち際”で、何かがひらかれた一日でした。
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。


















📌開催概要(記録用)
- 日時:2025年6月21日(土)14:00〜16:00
- 会場:国立女性教育会館「お茶室」(埼玉県比企郡嵐山町菅谷728)
- 主催:ジェンダー平等ってな〜に実行委員会
- プログラム:演奏、小さな展示、香り体験、対話、散策、ハーブティータイム