Digital Humanities 2025(リスボン) — テーマは「アクセシビリティと市民権」

今朝の沼ニュース 2025-10-22

オープンアクセスと包摂的設計をめぐる議論

2025年7月14日から18日にかけて、ポルトガル・リスボンで開催されたDigital Humanities 2025(DH2025)では、「アクセシビリティと市民権(Accessibility and Citizenship)」をテーマに、オープンアクセスや包摂的デザインをめぐる国際的な議論が行われました。

特に注目を集めたのは、AI利用時のバイアス障がい者対応権利処理の課題を取り上げた多国籍パネル。各国の研究者たちは、「研究成果を誰もが再利用できる形で共有する」という理念を共有し、公正なアクセス技術の倫理的運用を両立する方向性を探りました。

どんな研究分野で、どんな形で「包摂性」を実現できるでしょうか?


研究・創作のヒント:アクセシビリティを実装する4つの方向

  1. IIIF・TEIでアクセシブルeBookを自動生成するワークフロー
    標準フォーマットを活用し、古典籍や史料を視覚・聴覚の両面で読める形へ変換する実験的プロジェクト。教育現場でも活用可能です。
  2. 手話アバター+自動字幕を備えた史料閲覧UI
    聴覚障害者が研究成果にアクセスできる環境を整えることで、デジタルヒューマニティーズの裾野が広がります。
  3. “触れるアーカイブ”3Dプリント資料集
    視覚障害者と共同で史料の立体化に取り組むプロジェクト。触覚による理解を促す新しいアプローチです。

今日のビジネスTips

文化・教育サイト運営者に向けて、「アクセシビリティ監査+自動修正」をSaaSで提供するビジネスが注目されつつあります。国際基準WCAG 2.2への準拠をワンストップで支援することで、研究機関や自治体のウェブ運用を効率化できます。
学術リポジトリのリニューアル案件などに組み込むと効果的です。


参考情報


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