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PONDALIZE

  • サウジ発「ArchTech」—AIで古代碑文を多言語デジタルアーカイブ化

    10月 23rd, 2025

    今朝の沼ニュース 2025-10-23

    AIが解き明かす古代碑文の新時代

    サウジアラビアの若手考古学者、ハニン・アルザフラニ氏が開発したAI基盤「ArchTech」が注目を集めています。Arab News PKの記事によると、このシステムは高解像度画像から古代タムド文字などを自動解析し、位置情報・素材・年代といったメタデータを統合。さらにアラビア語・英語・中国語・フランス語への即時翻訳も実現しました。

    ArchTechは、文化遺産のデジタルアーカイブ化と観光体験の両立を目指す取り組みで、サウジVision 2030の文化戦略を後押しする重要な試みといえます。

    「空から遺跡へ」—AR観光の新しいかたち

    興味深いのは、同プロジェクトが空路用アプリ「AeroQuest」と連携している点です。利用者は飛行中から史跡データにアクセスし、着陸前にARで仮想遺跡ツアーを体験できます。到着後には実際の遺跡で位置同期した情報を参照でき、まるで碑文が語りかけてくるような没入感が生まれます。

    わたしたちは今後、飛行機の窓から見える地形や遺跡の背後にどんな「物語」が刻まれているのか、リアルタイムで知る時代に入るのかもしれません。

    日本への応用の可能性

    この仕組みを日本の文化資源に応用することはできないでしょうか? 例えば次のような展開が考えられます。

    • 日本の石碑・古墳の拓本をArchTech方式でIIIF連携し、学校教材として公開。
    • マルチモーダルLLMを活用し、碑文ARガイドが訪問者の質問に答える「対話する展示」へ。
    • 沼地・砂丘など風化リスクの高い遺跡をドローンLiDARでスキャンし、ArchTechに自動登録して劣化シミュレーションを共有。
    • NFT+DAOで碑文保全資金をクラウドファンディングし、支援者にはXRレプリカを配布。
    • 碑文内容を生成AIで音楽に音声合成し、現地環境音(沼の水音など)と組み合わせた没入型サウンドツアーを制作。

    これらはいずれも、「文化資源をデータとして残し、体験として再生する」方向を指しています。未来を感じますね。

    今日のビジネスTips

    文化機関向けSaaSの新市場を見逃すな。
    ArchTech型の「AI碑文OCR+自動多言語CMS」を構築し、教育・観光・メタバース向けに二次利用料をレベニューシェアするモデルは、非営利分野でもサステナブルな収益構造を作る可能性があります。

  • Digital Humanities 2025(リスボン) — テーマは「アクセシビリティと市民権」

    10月 22nd, 2025

    今朝の沼ニュース 2025-10-22

    オープンアクセスと包摂的設計をめぐる議論

    2025年7月14日から18日にかけて、ポルトガル・リスボンで開催されたDigital Humanities 2025(DH2025)では、「アクセシビリティと市民権(Accessibility and Citizenship)」をテーマに、オープンアクセスや包摂的デザインをめぐる国際的な議論が行われました。

    特に注目を集めたのは、AI利用時のバイアス、障がい者対応、権利処理の課題を取り上げた多国籍パネル。各国の研究者たちは、「研究成果を誰もが再利用できる形で共有する」という理念を共有し、公正なアクセスと技術の倫理的運用を両立する方向性を探りました。

    どんな研究分野で、どんな形で「包摂性」を実現できるでしょうか?


    研究・創作のヒント:アクセシビリティを実装する4つの方向

    1. IIIF・TEIでアクセシブルeBookを自動生成するワークフロー
      標準フォーマットを活用し、古典籍や史料を視覚・聴覚の両面で読める形へ変換する実験的プロジェクト。教育現場でも活用可能です。
    2. 手話アバター+自動字幕を備えた史料閲覧UI
      聴覚障害者が研究成果にアクセスできる環境を整えることで、デジタルヒューマニティーズの裾野が広がります。
    3. “触れるアーカイブ”3Dプリント資料集
      視覚障害者と共同で史料の立体化に取り組むプロジェクト。触覚による理解を促す新しいアプローチです。

    今日のビジネスTips

    文化・教育サイト運営者に向けて、「アクセシビリティ監査+自動修正」をSaaSで提供するビジネスが注目されつつあります。国際基準WCAG 2.2への準拠をワンストップで支援することで、研究機関や自治体のウェブ運用を効率化できます。
    学術リポジトリのリニューアル案件などに組み込むと効果的です。


    参考情報

    • Digital Humanities 2025(2025年7月14–18日, リスボン)
      https://dh2025.adho.org/
  • FROM-GLC Plus 3.0 が日次の世界湿地変化を検出 — AI×衛星×地上カメラで高解像度監視

    10月 21st, 2025

    今朝の沼ニュース 2025-10-21

    AI が捉える「湿地の息づかい」

    中国科学院を中心とする研究チームが、FROM-GLC Plus 3.0 を公開しました。
    この新しい地球観測フレームワークは、衛星データ(Sentinel-1/2)と地上カメラ画像を AI で融合。1日単位で湿地の拡大・干上がりを可視化できるようになりました。
    参照元:EurekAlert!

    従来の地球観測では、数週間〜数か月単位での更新が一般的でしたが、FROM-GLC Plus 3.0 は parcel-level(区画単位)解析を導入。AI モデル SAM (Segment Anything Model) を活用し、30m 〜 1m 解像度で欧州などの湿地変化をリアルタイム提供する点が画期的です。

    「今日の湿地はどう変わったのか?」を毎日チェックできる世界が、もう始まりつつあります。


    研究や創作への応用のヒント

    このニュースから感じた創造・研究のタネをいくつか挙げてみます。

    1. 日本の湿地ダッシュボードをつくる

    FROM-GLC データを活用し、日本のラムサール湿地を対象としたモニタリング・ダッシュボードを構築。
    湿地の保全活動に科学的根拠を与えるデータ基盤として注目されそうです。

    2. 歴史との対話:「失われた沼地」を再現する

    AI 解析データと歴史文献を重ね、過去の沼地を時間遷移 CGで再構築する試み。
    地域資料館や環境教育での新たな展示形式になるかもしれません。

    3. 市民参加のローカル FROM-GLC

    市民が撮影したスマホ写真を AI が補完し、地域版の湿地マップを生成。
    参加型の「地球観測文化」として、人文情報学にも広がる可能性があります。


    湿地×テクノロジーの未来を考える

    もし湿地がカーボンクレジットの対象資源として可視化され、
    そのデータを AR マップや NFT と連動させたらどうなるでしょうか?
    保全活動と資金循環がデジタルでつながる仕組みが見えてきます。

    あるいは、音楽や環境音を組み合わせ、湿地のドローン映像をライブ配信するアートイベントを開くのも面白いでしょう。
    「沼 × 音楽」という新しい文化資源のかたちです。


    今日のビジネスTips

    保険・インフラ企業向けに「湿地リスク速報 API」を提供するという発想はどうでしょう。
    AI が解析した湿地の水位や干上がり情報を自動で取り込み、
    災害予測や ESG レポートの生成を効率化できれば、新たな市場価値が生まれます。

    環境モニタリングが「守る」だけでなく、「稼ぐ」仕組みへと進化していく流れを、いまのうちに捉えておきたいところです。


    参考情報

    • 発行:2025年10月(EurekAlert! 掲載)
    • URL:https://www.eurekalert.org/news-releases/1102326
  • 雅楽譜の“断片”がひとつの楽へ——IIIFがひらく音の記憶

    10月 20th, 2025

    今朝の沼ニュース 2025-10-20

    東京大学ヒューマニティーズ・メタデータセンター(HMC)が、TEI2025/DLfM2025で発表した新しい雅楽譜メタデータの取り組みが静かに話題を呼んでいます。
    これまで「巻」単位でしか扱えなかった雅楽譜を、「巻→楽曲→パート譜」という三層構造に再編し、IIIFマニフェストを楽曲単位で生成できるようにしたのだそうです。
    参照:HMC公式ニュース(2025年10月)

    楽曲単位で“聴ける”雅楽譜へ

    これまで断片的にスキャンされていた譜面は、いわば「紙の中の残響」でした。
    HMCの新システムでは、各巻の中から特定の楽曲を抽出し、そのIIIFマニフェストを独立して生成。
    これにより、同じ楽曲の異本(写本の別系統)を並べて比較したり、旋律や記譜法の差異を検索することが可能になりました。

    たとえば「越殿楽」なら、異なる時代・書写者による譜面を画面上で重ね合わせ、細部を拡大して見ることができる。
    音ではなく、“書く”という行為の積層を感じ取る研究が現実味を帯びてきます。

    雅楽という「構造」へのまなざし

    わたしはこの発表を読んでいて、雅楽譜そのものが“データ構造”として見直される瞬間に立ち会っているような感覚を覚えました。
    旋律や拍子よりも先に、情報の“編み方”が見えてくる。
    それは、音を再生するための道具ではなく、音楽を記録しつづけるための文化的記憶装置としての譜面の姿です。

    もしも、IIIF+LOD技術を重ねて、雅楽器の名称や旋律型(旋法)を自動でリンクできるようになれば、「楽曲ナビ」的なサイトが自然に生まれるかもしれません。
    あるいは、生成AIが古譜をMIDI化し、失われた曲を仮想的に復元することも……。
    さらに先には、書き手の筆跡から譜面の系譜を可視化するツールも夢ではないでしょう。

    音が沼のように滲むとき

    雅楽は、音そのものよりも「間」や「空気」を聴く音楽です。
    HMCの研究が示すのは、その“間”の情報化の可能性。
    ひとつの音、一枚の譜面の奥に、千年以上の手の記憶が潜んでいる。

    静かな研究の積み重ねが、いつか水面のように音を映し返す日を、ゆっくりと待ちたいと思います。

  • 介塾映像配信第3弾。万博会場の被爆アート!

    9月 5th, 2025

    前回ご寄稿いただいた井上恭介さんから、ご案内です。

    前回の内容:

    被爆80年 ニューヨークの親友アーティスト、キャノン・ハーシーの「被爆アート」(寄稿)

    酷暑の秋に、介塾の映像作品第3弾を、配信します!

    「水の世紀」は、水や野山や川や海を見つめたり、楽しんだりするだけでは、

    やってこない。私が被爆80年に向き合い「万博会場で被爆アートをみよう!」と訴える、そのこころとは――

    考え続けていたら、こんな“詩”が頭に浮かびました。

     ぼくたちの「ウルトラウォーター宣言」

    水、水、水 と叫びながら死んでいった人たちを忘れてはならない

    8月6日と9日のことを思い出さない人が増えた、今

    世界は、かわきにかわいている

    産業革命が人々を豊かにしはじめた頃、誰が予想しただろう

    万博などで喝采を浴びる科学技術の進歩が、人類を絶望の淵においやるとは

    日本の里山にすみ「田舎にはなにもない」と不平顔の人たちは、

    水なんて、いつでもいくらでもあると思っている

    でも、そんなことをいっていると、とりかえしのつかないことになる

    多くの人が、ほんとうはそのことに気づいている

    カムチャツカで大きな地震がおき、火山が大爆発したことは

    気候変動とどうやら無関係ではない、という

    次は富士山かもしれない 地球のすべての異変は、つながっているらしいのだ

    被爆80年のあついあつい日に、いっておきたい

    この星のいきとしいけるものは心をひとつにして、ことにあたるべきだ

    澄んだ瞳にいっぱい水をたたえた少年少女には、伝わるはず 

    頼む、一緒に!

    改めて申し上げますが、介塾の映像配信は、単なるエンターテイメントではなく、ちっぽけな存在ながら、「社会運動」として志高くやっております。

    活動資金は、みなさんの募金に頼っています。どうぞよろしくお願い致します。

    政治や、社会のリーダーと呼ばれる人があてにならないから、未来をあきらめるという選択肢は、ない。だから前を向いて、共に進もうではありませんか。

    5万円以上募金いただいた方は、映像作品の最後にお名前を掲載させていただきます。

    そして、今回から遠州・天竜杉の端材を活用した「介塾特製!ウルトラウォーターお箸(5膳セット)」を差し上げます。

    とりあえずの締め切りは9月15日。配信開始は17日頃の予定です。

    第3弾の配信開始とともに、第2弾の「英国(UK)で生まれた被爆アートが心ある人たちを動かしはじめた記録」は、無料でみていただきます。(※ 第2弾はPONDALAR Kyoko KIMURAとしてご協力させていただきました)

    井上恭介(いのうえ きょうすけ)

    大学時代、東京学生英語劇連盟委員長として英語ミュージカル「FAME」の100人のキャスト・スタッフを束ね、5公演6000人の観客を魅了した。NHK報道番組プロデューサーとして「NHKスぺシャル」「クローズアップ現代」で名作を連発。現在は独立して、未来提言の著書「ウルトラウォーター」やオリジナル映像作品を配信している。

    リンク https://sukejuku.jp

  • 被爆80年 ニューヨークの親友アーティスト、キャノン・ハーシーの「被爆アート」(寄稿)

    8月 6th, 2025

     あなたは今、街の雑踏にたち「なにか音がするなあ」と空を見上げた瞬間、ものすごい閃光に襲われる、ということを想像できるだろうか。

     今から80年前の8月6日、広島でそのようなことが起きた。原爆投下、である。

     その8か月後、ひとりの従軍記者が広島にやってきて、牧師さんや、日赤病院の医師などから詳細な聞き取りを行い、ニューヨークに帰って、その名も「ニューヨーカー」という雑誌に、最初から最後まで、すべてのページをつかって、すさまじい事実を書いた。

     ジョン・ハーシーの「ヒロシマ」である(のちに、その記事は、ジョンが友情を結んだ牧師・谷本清さんらの手で日本語に翻訳され、出版された)。

     その孫が、わが親友キャノン・ハーシーである。48歳。私も186センチなのだが、彼はさらに少し背が高い。波打つグレーの髪。すんだ目。とても陽気で、話す英語はノーブル。3人の娘の世話を一生懸命する、ナイスガイだ。

     キャノンは、盟友のアーティスト、藤元明と共に、8月6日、原爆が投下された8時15分をさしたまま、金属が溶けて「時が止まった」時計を正確に再現。直径数十センチに拡大したアートをつくった。「被爆アート」と、私は呼んでいる。

     おじいさんのジョンも持っていたであろう万年筆の、被爆アートもつくった。表面は、ただれている。折れている。でも「書くぞ!」という気迫が、伝わってくる。

     2つの被爆アートは、大阪関西万博のパビリオン「PASONA NATUREVERSE」に展示されている。

    パビリオンのテーマは「いのち、ありがとう」


    井上恭介(いのうえ きょうすけ)

    大学時代、東京学生英語劇連盟委員長として英語ミュージカル「FAME」の100人のキャスト・スタッフを束ね、5公演6000人の観客を魅了した。NHK報道番組プロデューサーとして「NHKスぺシャル」「クローズアップ現代」で名作を連発。現在は独立して、未来提言の著書「ウルトラウォーター」やオリジナル映像作品を配信している。

    リンク https://sukejuku.jp

  • 🎤 登壇報告|スタートアップ × アート × 社会:共創ラボに参加しました(2025/7/26)

    7月 26th, 2025

    2025年7月26日(土)、【スタートアップ共創DX/AIアカデミー】のケーススタディーツアー第2弾「次世代Entrepreneuerの活躍する企業、まち、地球づくりプロと学ぶ」に、前回5月に引き続き登壇しました。

    今回のテーマは、「歴史・文化創造産業ケーススタディー:こどものまち-アートラボ」。デジタル時代におけるアート・サイエンス・ビジネス・パブリックの融合を探る実践的なラボとして、子どもたちの創造性や地域文化を育む場づくりの在り方が議論されました。


    ポンダラ〜としての登壇:こども・自然・文化をつなぐ視点から

    PONDALIZEからは前回に続いて木村京子が、第2部「家族/民・アート部門 ♡ SDGs社会課題ケーススタディーツアー」にて、沼DAO構想とPONDALIZEの実践を紹介しました。

    • 比企丘陵に点在する「谷津沼」を起点とした地域文化の記録と発信
    • 子どもたちとのワークショップを通じた感性アーカイブの可能性
    • アートによる自然との対話、文化的コモンズの創出

    といった実例を共有しながら、DAO(分散型自律組織)やPAI(パーソナルAI)を活用した、地域と世界をつなぐ新たなアーカイブのかたちについて提案しました。

    プロメンターたちとの対話から見えてきたこと

    ディスカッションパネルでは、北島輝一さんをはじめとする多彩な分野のプロメンターたちと、「こども」「生活文化」「アート」といったキーワードを軸に意見交換。

    🧑‍🤝‍🧑 登壇者プロフィール

    • 北島輝一(アートフェア東京 マネージングディレクター)
      元金融トレーダーからアート業界へ転身。東京・世界をつなぐアートフェア東京の旗振り役。金融視点と芸術感覚を融合したキュレーション力が特徴です。
      ENRICH(エンリッチ) | 新しい時代の富裕層メディア
    • 高橋浄久(合同会社 inoree/OQTA Heart Poppo 創業者)
      IoT鳩時計「OQTA Heart Poppo」で注目。離れて暮らす家族との想いを鳩の音でつなぐコミュニケーションツールを開発。文化哲学の視点を含む事業設計が光ります。
      AUBA(アウバ)
    • 橋田浩一(理化学研究所 革新知能統合研究センター/元東大教授)
      社会実装を目指すパーソナルAI(PAI)研究の第一人者。分散型データ・グラフ文書・クリティカル•シンキングの普及を推進しています。
      目標9 橋田 浩一 PM プロジェクト紹介|ムーンショット型研究開発事業
      ※PAIアプリによるマッチング事例はこちら

    北島さんの視点は「アートによる価値の再設計」、高橋さんは「音や物語を通じた感情の共有」、橋田さんは「技術による個人と地域の架け橋」というように、PONDALIZEの理念と響きあいながら、新たな展開への示唆をいただきました。

    未来志向の問いと対話に満ちた時間。共感と課題解決、創造の共振が、まさにここから始まるような感触を覚えました。


    アートが社会を変える。わたしたちの手で。

    「アート」と「社会課題」をつなげる営みは、まだまだ手探りの部分が多いものです。しかし、感性とテクノロジーを重ね合わせることで、未来に希望を手渡すプロジェクトが生まれる──そんな確信を得られるような場でした。

    次回以降の開催も楽しみにしつつ、引き続きPONDALIZEとしても連携を深めていきたいと思います。

  • 埼玉県文化振興課を訪問しました

    7月 23rd, 2025

    埼玉県文化振興課を訪問しました

    2025年7月23日(水)の午前中、埼玉県庁を訪問し、県民生活部 文化振興課 文化振興担当のご担当者さまに、これまでのPONDALIZEの活動についてご報告させていただきました。

    冊子『沼の入り口』を20部進呈し、心よりの感謝をお伝えしました。埼玉県文化振興基金のご支援があってこそ、2023年度の「沼の民俗音楽会」開催、そして2024年度の冊子刊行という成果につながりました。


    文化振興課とは?

    埼玉県の文化振興課は、県民生活の向上や安心安全の実現を目指して、さまざまな文化芸術施策を推進している部門です。具体的には、文化芸術活動への助成、文化による地域活性化、次世代の文化活動の担い手育成、埼玉県文化芸術祭の開催など、多岐にわたる取り組みを行っています。

    詳しくはこちら:
    https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/a0305/index.html


    今後の連携のヒント:次世代未来サポート基金

    今後の活動についての意見交換の中で、「次世代未来サポート」基金の活用を勧めていただきました。

    この基金は、地域に根ざした文化活動を通じて、次世代を担う子ども・若者の育成や、地域社会の課題解決を図ることを目的とした事業を支援する仕組みです。PONDALIZEの活動理念と非常に親和性があり、今後の企画展開において検討したい可能性の一つです。

    詳細はこちら:
    https://www.pref.saitama.lg.jp/a0305/h30jisedaimirai.html


    PONDALIZEからの今後の提案

    • 比企丘陵の沼に根ざした地域文化資源を活用した「子ども向けフィールドワークとアーカイブ体験」
    • 地元アーティスト・研究者との連携による「地域文化継承プログラム」
    • 生成AIやDAO・PAIなどを用いた次世代アーカイブ教育プログラム
    • 埼玉県内の他地域との沼文化ネットワーク連携事業

    これらの提案については、今後さらに具体化を進めてまいります。


    そして偶然の訪問:ヒヤシンスハウスへ

    県庁訪問の帰り道、立原道造の「ヒヤシンスハウス」が再現されている別所沼公園を訪ねました。中学生の頃に夢中になった詩人の気配と、偶然にも「沼」が再びつながった瞬間でした。

    その時の記録をnoteにまとめましたので、ぜひご覧ください。 👉
    https://note.com/kyokokimura/n/n3753dcd1af4a


    まとめ

    文化振興課の皆さまには、改めて感謝申し上げます。今後もPONDALIZEでは、地域文化の発掘・記録・共有を通じて、次世代の育成や地域の未来に貢献していきます。

    引き続きの応援、どうぞよろしくお願いいたします。

    冊子『沼の入り口』PDF版の無料ダウンロードは、こちら👉

    『沼の入り口』無料PDFダウンロードはこちら!
  • 📘 報告:『文学は地球を想像する』読書会を開催しました

    7月 20th, 2025

    2025年7月20日(日)、世田谷・松陰神社前の「100人の本屋さん」および Zoom にて、ハイブリッド形式で実施された読書会をご報告します。
    テーマ書籍は、結城正美先生の『文学は地球を想像する — エコクリティシズムの挑戦』(岩波新書、2023)。日本の環境人文学を牽引するひとり、結城先生をお迎えして、多彩な対話を紡ぎました。


    🍃 開催概要

    • 日時:2025年7月20日(日)15:00〜17:00
    • 場所:世田谷・松陰神社前「100人の本屋さん」/Zoom配信
    • テーマ書籍:結城正美著『文学は地球を想像する — エコクリティシズムの挑戦』(岩波新書、2023)
    • ゲスト:結城正美先生(青山学院大学文学部教授/AGU 環境人文学フォーラム主宰)
    • 主催:ヤマノカゼ舎 + 100人の本屋さん
    • 懇親会:能登直送の日本酒とお刺身をご用意。

    詳しい本の紹介はこちら →私の森.jp 編集部の本棚(編集部:さが)
    AGU環境人文学フォーラム →About | AGU環境人文学フォーラム


    🔍 プログラム構成

    15:00〜 前半:著者トーク+環境の視点

    結城先生ご自身による「エコクリティシズムの視点」解説と、参加者同士の対話で深まる環境文学への理解を。(話題提供:嵯峨創平)

    16:00〜 後半:文学/科学の視点+ディスカッション

    文学の視点(話題提供:木村京子)での読み解きに続いて、参加者から科学の視点による鋭い切り込みで、深まるディスカッション。


    📌ポンダラ〜(木村京子)による文学視点の道しるべ3選

    note記事にまとめました。


    🥂 懇親会のひととき

    能登ブックサポートとのコラボ企画として行われた、能登直送のお酒と地域の物産を味わう懇親会。
    参加者どうしの会話では、エコクリティシズムと地域文化が繋がる歓びや、文学と自然の交差点についての知見が交わされました。

    私たちの小冊子『沼の入り口』をお持ち帰り、活動に寄付をくださった参加者の方も!(ありがとうございました🙏)


    ✨今後の展開とメッセージ

    読書会は今後も 対話的・参加型のスタイルで開催したいと思います。

    読者の皆さまも、ぜひ本を通じた「地球との対話」を感じていただけたら幸いです。
    ご質問や今後取り上げてほしいテーマなどがあれば、お気軽にお問い合わせください。

  • 100人の本屋さん『文学は地球を想像する/結城正美著』読書会

    7月 17th, 2025

    PONDALIZEメンバーの嵯峨創平さんが、松陰神社前の棚貸し書店「100人の本屋さん」と共催し、青山学院大学文学部の結城正美教授をゲストに迎える、読書会のお知らせです。

    ーーー

    1990年頃からアメリカで始まったエコクリティシズム(環境文学批評の流れ〜原生自然の再評価から人新世の環境認識や環境倫理まで〜)を扱った結城正美著『文学は地球を想像する』(岩波新書)を題材に読書会を行います。ゲストにお迎えする結城正美先生は、フルブライト留学生としてネヴァダ大学大学院に設置された世界初の「文学と環境」プログラムで学び(PhD)、日本の環境人文学を牽引するお一人です。

    また結城先生が石川県の山間部ご出身で能登半島への思いも強いことから、100人の本屋さんが展開する「能登半島の復興支援」〜能登ブックサポート、能登の日本酒や物産の購入支援〜とコラボする企画として懇親会も行います。皆さんふるってご参加ください。

    取り上げる本:
     結城正美著『文学は地球を想像するーエコクリティシズムの挑戦』岩波新書, 2023
     ➡︎本の紹介記事:https://watashinomori.jp/study/lib_book_107.html

    ゲスト:結城正美先生(青山学院大学文学部教授・AGU環境人文学フォーラム主宰) https://www.agu-environmental-humanities.com/about

    企画運営:ヤマノカゼ舎 + 100人の本屋さん

    開催日時:
    2025年7月20日(日)
    読書会(定員20名/先着順)15時〜17時
    懇親会(会場参加者有志のみ)17時過ぎ〜

    開催方法:
    会場参加+Zoom参加のハイブリット
     会場 世田谷区•松陰神社前「100人の本屋さん」
        アクセス https://shoin-wakamatsu.sakura.ne.jp/access/

    申込み方法:
    Peatixからお申し込みください/申込みされた方にZoomのURL.をお知らせします。 Peatix申込みページ➡︎ https://peatix.com/event/4459022

    参加費:
    ①読書会は、会費1,100円(会場参加 or オンライン参加)
          ※1 会場参加は定員20名(先着順)
         ※2 オンラインはZoomライブ配信 + 動画を後日配信)
    ②懇親会は、飲み物2,000円(「能登の日本酒」飲み放題)
             1,000円(お酒を飲まない方はソフトドリンク)
          食べ物1,500円(能登町の魚屋さんのお刺身【事前申込7/12〆切】)

    エコクリティシズムの研究者となった結城正美先生が、生まれ育った石川県の山麓地域で経験した里山の区画整理事業と家族の記憶。日本の農山村へ寄せる思いの原点と、土地や環境に見合った農業のあり方について綴った興味深いエッセイです。よかったら目を通してみてください。
    『ヒカヒカの土地の先に――農地の大区画化と〈種の孤独〉
    https://distance.media/article/20240910000307

    ーーー

    📖「本、まだ読めてないから…」と迷っている方へ

    ご安心ください。実は今、拾い読みでも気軽に参加できる工夫をスタッフ内で相談中です!

    読了していなくても(or 全く読んでなくても)、テーマにピンときた方なら楽しめる場にしたいと思っています。

    詳細は近日中にまたお知らせしますので、どうぞお気軽にご参加を

    ーーー

    📚【読書会ご参加の皆さまへ特典のお知らせ】

    「当日は都合が…」「あとからじっくり見返したい」方も、ぜひ安心してお申込みを📩

    ▶ Peatix申込はこちら:https://peatix.com/event/4459022

    Peatixからお申込みいただいた方(現地/オンラインどちらでもOK)には、当日の読書会の録画動画(編集版)を後日ご覧いただける特典があります!

    動画は限定公開ページ(https://locarty.org/pondalize/special/)でご案内予定。

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    PONDALIZEから、沼の妖怪ポンダラ〜として木村京子も語る予定🌀

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