今朝の沼ニュース 2025-12-10
国立国会図書館(NDL)が運用する「次世代デジタルライブラリー」に、2025年12月2日から新しく「テキストモード」が追加されました。これまでスキャン画像中心だった閲覧体験が、読み順が整った全文テキストを横書きで表示できるようになり、資料を“ウェブサイト感覚”で読める大きな進化となっています。デジタルアーカイブの利用環境改善としても注目のアップデートです。
◆ 読みやすく、新しい閲覧体験へ ― 「テキストモード」とは?
今回導入された「テキストモード」は、従来のスキャン画像では読みにくかった資料を、テキストとして滑らかに閲覧できる機能です。読み順の整理や横書き表示に対応しており、特に古い書籍資料や記事の参照がしやすくなります。
また、スキャン画像と異なり文字がくっきり表示されるため、視認性向上や読解のストレス軽減も期待できます。
◆ アクセシビリティ向上のカギ — 検索性と可読性
「テキストモード」の最大のメリットは、全文テキスト化により検索がしやすくなることです。キーワード検索で資料内の該当箇所を素早く見つけられるようになり、研究者だけでなく一般ユーザーにとっても利便性が大きく向上します。
また、表示レイアウトがウェブサイトに近づいたことで、スマホやタブレットでも見やすく、アクセシビリティの観点からも前進といえます。
◆ 国内デジタルアーカイブの進化にとって重要な一歩
国立機関であるNDLがこうした機能拡張を行ったことは、日本のデジタルアーカイブ全体にも影響を与えると見られています。今後は、より高度な検索機能や他データベースとの連携にも期待が高まります。
テキスト化された資料は活用範囲が広く、教育現場や研究、一般の調べものなど、さまざまなシーンで利用価値が向上するでしょう。
まとめ
国立国会図書館の「次世代デジタルライブラリー」に新たに追加された「テキストモード」は、閲覧体験の向上と資料活用の幅を広げる重要なアップデートです。これにより、多くの人がより快適に歴史的資料や文献にアクセスできるようになり、国内のデジタルアーカイブ環境が一歩前進したといえます。