【登壇報告】SDGs Innovation HUB 2025にて「共創の文化アーカイブ」について語りました

2025年5月31日・6月1日の2日間にわたり、SDGs Innovation HUB(SIH)によるオンライン・オフライン複合型の共創イベントに、PONDALIZEメンバーの木村京子が登壇しました。

公式サイト▶︎ SDGs Innovation HUB


🌐Day 1|アートと未来のまなざし:ジャンルを越えて共創する

5月31日(土)【スタートアップ共創アカデミー】 ~エシックス経営の時代 SIH国際ビジネスコンテスト4テーマが生む 企業・地域DX/AI人材と公共創造家 関連イベントでは、「第2部 歴史・文化創造産業ケーススタディー:こどものまち-アートラボ」に木村がパネリストとして登壇。
このパネルの座長(ファシリテーター)は、アートフェア東京の北島輝一さんが務めました。

アート、教育、起業、多言語芸能という異なるフィールドから集まった登壇者とともに、
“ことばを超えた創造の対話”が展開されました。

登壇者:

  • 北島輝一さん(パネル座長/アートフェア東京
     世界的アートフェアの運営を通じて、芸術が持つ社会変革力と経済価値を探求するキュレーター/プロデューサー。
  • 近藤にこるさん(EdFusion
     中学生で起業し、環境教育やジェンダー課題などに取り組む若き実践者。
  • 多言語芸人ユニット「フランポネ
     フランス語・英語・日本語を織り交ぜた“越境型漫才”で、異文化間の笑いと共感を創出。
  • 木村京子(PONDALIZE/文化探求者)
     比企丘陵の谷津沼を起点に、記憶・感覚・環境をつなぐ文化アーカイブを展開。

🌀 トークの展開と共創の可能性

セッションでは、「歴史や伝統をどう未来に開くか?」「表現を通じた共感のしくみとは?」という問いを軸に、以下のような対話が生まれました。

  • アートや祭、地域の風習を“感覚のメディア”としてとらえ直す視点(PONDALIZE)
  • 子どもや若者の「今ここ」の声が、社会変革のインフラになる可能性(近藤にこるさん)
  • 笑いやユーモアが制度や言語の壁を超える手段となり得るという実例(フランポネ)
  • アートフェアという資本と文化が交錯する場で、問いを持ち帰るための装置づくり(北島さん)

木村は、地域文化の記録やアーカイブにおいても、
制度化や形式知ではなく、未完の感性が“共鳴する場”こそが未来を拓く鍵であると語りました。


🫱‍🫲Day 2|地域の記憶とつながり直す「文化的コモンズ」の発想

6月1日(日)は、SIH国際ビジネスコンテスト20252. 家族/民・アート部門♡」に登壇。
PONDALIZEの核である比企丘陵の“沼的文化”をめぐる活動について紹介しました。

  • 地域に根ざした感覚的アーカイブの実践
     谷津沼という“湿地”をめぐる音・香り・記憶の記録
  • 住民参加型ワークショップや生成AIとの共創
     「わたしの沼」の想起と再構築
  • 文化的コモンズとしてのDAO・PAIの試み
     アーカイブをひらかれた共有知として運営していく構想

これらの取り組みは、「持続可能性」のフレームをこえ、
“続いていく文化”をいかに生成できるかという問いを投げかけます。


🌱まとめ:交差点としての「沼的アーカイブ」

今回のSDGs Innovation HUBは、PONDALIZEにとって
感覚・環境・創造性・技術が交差する「場づくり」の可能性を深める機会となりました。

比企丘陵から生まれる“揺らぎのアーカイブ”は、
子ども、アーティスト、研究者、そして異文化との対話によって、
今後もかたちを変えながら広がり続けていきます。


📌イベント概要記録:

  • 主催:SDGs Innovation HUB(SIH)
  • 日時:2025年5月31日(土)、6月1日(日)
  • 公式サイト:sih.earth
  • 登壇セッション:
     Day1 「第2部 歴史・文化創造産業ケーススタディー:こどものまち-アートラボ」
     Day2「家族/民・アート部門♡」
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